スワップというのは「交換」という意味で、金融の世界でこの言葉を使うときには「一定期間、あらか
じめ決められた金額」または「あらかじめ決められた算式に基づいて計算された金額を交換し続ける取引の
こと」をいいます。
固定金利と変動金利を交換
スワップのうち、同じ通貨で「固定金利」と「変動金利」を交換するものを「金利スワップ」といいます。
基本として「固定金利」というのは、一旦決めたら、取引が終わるまで固定されている金利のことで、「変動金利」というのは、一定期間ごとに適用され
る金利を見直すもので、金利は需給関係によって常に変化していますから、その変化した金利を見直すたびに適用するものです。
変動金利の指標には、銀行間の金利が用いられ、例えば6カ月ごとに適用金利を見直す場合、6カ月ごとにそのときの6カ月金利を用います。
ここでいう6カ月金利というのは、銀行間金利のことであって、A銀行がB銀行に6カ月間お金を貸す、C銀行がD銀行から6カ月間お金を借りる際に用いる金利で、一般的には、変動金利は、適用金利見直しの頻度に合わせた期間の金利を用いるので、短期金利を変動金利として用います。
銀行間金利のなかでも、ロンドンに拠点を持つ銀行同士がおカネをやり取りする際に決まる金利を使うのが国際標準となっており、その金利のことをLIBOR(ライボ)と呼び、円の場合は東京に拠点がある銀行間の金利を用いることも多く、こちらはTIBOR (タイボ)と呼ばれます。